2023年1月23日月曜日

2022年12月の探検@大阪城の報告

2022年12月29日@大阪城公園の探検は、快晴の中、参加者(視覚障害の方3名と同行の方2名、協力スタッフ6名)計11名で行われました。噴水前に集合した写真

全員の自己紹介が終わった後は、双眼鏡初心者の方への双眼鏡の使い方説明をS先生に説明していただきました。それと並行して、視覚障害の方には、それぞれの方用に作成した鳥合わせ表についてご説明をしてお渡ししたり、隊員が作成した模型などのグッズを触っていただきました。

今回は、視覚障害の方が参加されるということで、視覚障害の方にわかりやすく説明するためにどういった資料が必要かを考えました。「触れる図鑑」は日本野鳥の会京都支部と神戸市立点字図書館からお借りしました。タッチペンで鳥の鳴き声が聴ける図鑑はS先生にお持ちいただきました。
カラスの足の標本の写真
今回始めて協力隊員としてご参加いただいた日本野鳥の会 京都支部のOさんには、京都支部から、羽や翼、趾の標本を個人持ちのものを含め、持ってきていただきました。
紙粘土で作ったコゲラとジョウビタキの写真
何も持っていない探検隊は、鳥の大きさのわかる厚紙で作ったものや、紙粘土で作ったジョウビタキやコゲラを用意しました。作った資料については視覚障害者のための資料作りで紹介しています。
カラスの翼を広げた姿の厚紙を参加者に触ってもらっている写真
いよいよ出発!まずは市民の広場に向かいます。

2日前に下見に行った時にも感じたのですが、やはりこの日の大阪城公園も鳥の声が少ないと感じました。ひたすらヒヨドリだけが元気に鳴いています。朝の下見の時は、少ないなりにもコゲラやメジロが鳴いていたんですが。しかし、鳥の声は少なくとも、S先生が

木の実を触る参加者の写真
興味深い野鳥の話をして下さり、それに参加者の皆さんから質問が飛び交いました。さらにS隊員の案内でクスノキなどの樹木の樹皮や葉っぱ、木の実を触ったり、花の香りを嗅いだりと、観察会は楽しく進んでいきます。

次は東外堀に向かい、泳ぐカモたちの元へ行きました。

お堀から水鳥を観察している写真
ヒドリガモやオオバンなどよく鳴く子たちはいるんですが、今日は音をたててくれません。他にもハシビロガモやカワウやユリカモメ、珍客でハジロカイツブリも。野鳥ではありませんが、ヌートリアが優雅に泳いでいました。
鳥合わせの写真
内容が充実してたこともあり、移動距離は短く、青屋門に上がる坂の手前で終了時間になったので、鳥合わせを行いました。

バリアフリー自然探検隊が視覚障害をお持ちの方をお迎えするのは今回が初めてでした。想定していた香る花が咲いていなかったり、鳥の声が少なかったりと、思っていた探検にはなりませんでしたが、S先生をはじめ、ご参加いただいた協力隊員の皆さんや資料等を貸し出していただいた方々のおかげで、皆さんに喜んでいただける探検になったと思います。また、日本野鳥の会京都支部のバリアフリー探鳥会や日本野鳥の会鳥取支部のバードリスニングに参加させていただいた体験を生かすことができました。関わっていただいた方々に改めて感謝です。個人的には、たくさんの反省点、改善点がありますが、私たちバリアフリー自然探検隊がひとつ大きく成長できるきっかけを頂けたようにも思います。

最後に、以前にも掲載しましたが、今回の鳥合わせリストを再掲します。

鳥合わせまでの間

1.ヒドリガモ

2.ハシビロガモ

3.キンクロハジロ

4.カイツブリ

5.カワウ

6.オオバン

7.ユリカモメ

8.コゲラ

9.ハシブトガラス

10.シジュウカラ

11.ヒヨドリ

12.エナガ

13.メジロ

14.シロハラ

15.スズメ

16.ハクセキレイ

欄外

17.カワラバト

18.ミサゴ

19.ハジロカイツブリ

カワラバトを入れて19種類でした。

さらに、鳥合わせの場所から、時間のある方だけで一緒に梅林へ向かい、ピース大阪から森ノ宮駅に向かいました。全員の解散までの散策中に追加で

20.カルガモ

21.ホシハジロ

が出てきてくれました。合計して21種類です。